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インパクトのあるプロジェクトの選定

公募で集まったプロジェクトの中には、有益なものが数多くあり、カタールフレンド基金にとって、どのプロジェクトが財政支援の対象として適しているのかを決定することは、非常に難しい選択です。

2011年の震災後2年の間、財政支援の対象となる応募案件がたくさんありました。財政支援を行うプロジェクトの選定は複雑で難しい作業です。最終的には、駐日カタール大使および、カタール外務省担当者、有識者4名から構成される諮問委員会メンバー、およびコンサルティング・パートナーによって決定されます。

また支援要請するプロジェクトには提案者と共同提案者の両者が必要であり、2014年12月までにはプロジェクトが完了することが絶対条件です。さらに対象分野は子どもたちの教育、健康、及び水産業です。もちろん支援要請するプロジェクトがいくつかの分野に渡って応募しても構いませんが、申請書は主に中心となる分野を選んで記入しなければいけません。

財政支援は法人税の対象外である必要があり、プロジェクトには必ず自治体や非営利団体が関与しています。プロジェクトのサポートの面からも、また地域全体に活動内容を広めることができる点からも、地元の自治体の協力を得ることは非常に有益です。カタールフレンド基金がプロジェクトを審査するときには、地域の隅々までインパクトを与えられるかどうかを精査します。よいプロジェクトというのは、人々の暮らしに変化をおこし、大手企業や中小企業、地元自治体の支援を受けられるものです。これまでの経験をふまえると、5年後を想像し、「このプロジェクトを実施することによって、今よりもより多くの人々、そして支援の必要な方々の生活が向上するか?」という問いを投げかけてみます。その答えが「イエス」ならば、そのプロジェクトは財政支援の有力な候補と言えます。

例えば釜石市の“釜石・大槌地域産業育成センター”のプロジェクトは好例です。“釜石・大槌地域産業育成センター”が水産加工施設を建設したことにより、地域全体の力が一つにまとまりました。地元の漁師の組合や副市長などが力を合わせ、地域がひとつになることで、素晴らしい変化がおこり、地元に良いインパクトをもたらすことを、このプロジェクトは証明してくれました。

スケールメリットやサステナビリティ(持続可能性)も審査の際、重要になる項目のひとつです。パワフルなプロジェクトというのは、地域にどれだけ変化をもたらしたか?で決まります。周囲の町の良きモデルケースとなり、その良い影響がさらに波及していきます。宮城県女川町(おながわちょう)の複合水産加工施設のプロジェクトはこの条件をクリアし、さらにもう一段階上のレベルまで到達しています。この施設のデザインも環境に配慮した最新のデザインで、この点もカタールフレンド基金の審査の際の評価対象となります。

この女川町(おながわちょう)の施設は地域から支持を得て、間接的な効果も含めるとおよそ7,500人の雇用を生み出しました。サステナビリティという点では、今後もそこで働く人々だけでなく、その地域住民の方々にも影響を与え続けるでしょう。プロジェクトを選定する際、諮問委員会は、戦略的計画を立て、今後のプランを明確にできるかを評価します。2014年にカタールフレンド基金がプロジェクトへの支援を終えた時、その功績がその後何年も多くの人々の人生によい影響を与え続けられていなければならないのです。

つまり、カタールフレンド基金はそのプロジェクトのインパクト、地域社会への貢献度、いかに大勢の人々への支援を実現できるか、そして多くの方にそのプロジェクトの成果がシェアされ、模範とされる可能性があるかどうかといった点を重点的に審査しています。

復興地域では、土地の確保が難しい状況の場合もあるので、プロジェクトが今すぐに実行に移すことができるものであるということも重要です。カタールフレンド基金は、実施プランを細かくチェックし、その現場を評価し、どのようにプロジェクトが進行するのかを、わかりやすく現実的に評価する物差しを探します。例えば、福島県白河市では、市長の提案で、既存のアスレチック・スタジアムを改装して、若者からお年寄りまでが使える新しいスポーツセンターをつくることになりました。地域のすべての人々に行きわたる支援、プロジェクトをすぐに実行に移すための用地の確保、自治体や地域からの支持などの条件が揃った素晴らしいケースです。このプロジェクトは直接的には15万人の生活に影響を与えると予想されています。

カタールフレンド基金について、何かご質問がある方は公式ホームページのお問合せフォームからお問い合わせください。

 

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