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カタールフレンド基金助成プロジェクト ニュースレター 

 1.第20回しらかわ駅伝競走大会開催

 
QFFでは、東日本大震災による被害や福島第一原子力発電所事故による市民の健康への影響を懸念し、市民の運動不足や心身の健康を改善するため、白河市とともに「しらかわカタールスポーツパークプロジェクト」を支援しています。このプロジェクトの一環で、QFFの助成により2015年2月にオープンした「しらかわカタールスポーツパーク」にて、2015年9月19日(土)、20日(日)に「第20回しらかわ駅伝競走大会」が開催されました。この大会は、高校生にとって毎年京都で行われる「全国高校駅伝大会」の前哨戦に位置づけられており、毎年全国の強豪チームがエントリーして、熱い戦いを繰り広げていますが、今年も東日本各地から幅広い年代の男女179チームが参加し、爽やかな秋晴れの下、白河市内を駆け抜けました。
 
選手たちは20日(日)10時に陸上競技場をスタートし、沿道の声援のなか、街中を颯爽と駆け抜け、水田と山が広がる美しい景観を背景に熱い戦いを繰り広げました。結果は、高校男子の部は地元福島県の学法石川高校Bチームが2時間9分59秒、高校女子の部では宮城県の仙台育英学園高校Aチームが1時間11分31秒で見事優勝し、東北勢の強さを見せつけました。
 
笑顔でゴールする地元福島県の学法石川高校の選手
 
一斉にしらかわカタールスポーツパーク内の陸上競技場をスタートする選手たち
 
各地から大勢の方が応援に駆けつけ、QFFの活動やカタールについて様々なコメントを寄せていただきました。
「地元なので、カタールフレンド基金のことは知っていました。本当にありがたく頭が下がる思いです。施設などもできたばかりなので、どんな風に使っていけるかをみんなで広く考えていきたいですね。私たちもただお金をいただいているだけでなく、カタールという国をもっと知らないといけないですね。相手を知ることで、知識や交流をもっともっと深めていきたいです。(福島県田中さん(仮名))」
 
「カタールフレンド基金のことは、名前くらいですが聞いたことがあります。すばらしい活動ですよね。せっかく接点ができたので、カタールの人たちとも交流できる場になってほしいですね。海外からのチーム派遣などに期待したいです。(群馬県小林さん(仮名)」
 
「カタールフレンド基金のことは知りませんでした。一億ドルもの支援があったというのは本当に驚きです。せっかくの支援をいただいているので、地元の競技場を使っている人たちにももっとアピールして、感謝や交流を次につなげていけたらいいですね。(宮城県佐藤さん(仮名))」
 
 
 
応援のために県外からも多くの方が集まりました
 
地元の方々が各ブースを出店し、駅伝を盛り上げました。
 
 
2.女川町多機能水産加工施設プロジェクト「マスカー」
 
水産業の復興と発展は、雇用機会を生み出し、経済を再生し持続可能な未来へと繋げる、QFFの取り組みの中でも力を入れている分野です。その復興プロジェクトのひとつである、多機能水産加工施設「マスカー」が、宮城県女川町に2012年の10月に完成しました。
先日、完成時のオープニングセレモニー以来、約3年ぶりにQFFの関係者が現地を訪れ、地元の方々と久しぶりの再会を果たしました。
 
完成した当時は、まだ震災の爪痕が深く残っていて、沿岸部にはマスカー以外の建物が全くなく、はるか遠くからマスカーを目印に車で向かったのですが、今回QFFの視察団が訪問した際には、周辺に水産加工工場が10施設、そのほかにも様々な建物が再建されていて、一行は「どれがマスカーだろう」と目を凝らしたほど、5年の年月を経て変貌した新しい女川町の姿がありました。
 
マスカーの効果が顕著に表れたのは、女川の水揚高です。2014年の4月~12月上旬で81億円を記録し、震災前の2010年の77億円を既に上回りました。主力のサンマは24000トンと2014年の2倍となり目標を達成しました。
 
マスカー周辺以外も、2015年の3月に再開した石巻線女川駅を中心に、プロムナードの再建、フューチャーセンターという新しいことをはじめようとする人のための施設や水産体験施設など、人の交流を目的とした町づくりが着々と進んでいます。町中に掲げられた「女川は流されたのではない。新しい女川に生まれ変わるんだ。」という横断幕が、女川のパワーを象徴しています。「女川の復興の成功はマスカーがきっかけです。」という町民の方々からのとても勇気付けられた訪問でした。
 
このマスカーでは、水揚げされた水産物の仕分け、冷凍、保管を行い、女川で漁業を営む7,500人を上回る漁業従事者が利用しています。
 
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震災直後の女川町の様子
 
大型水産加工施設「マスカー」を中心に活気が戻った漁港
大漁に思わず笑顔がこぼれます
 
 
 
 
 
3.カタールー東北大学 サイエンスキャンプ開催
 
QFFでは、東北大学工学研究科・工学部とともに子どもたちへ科学やものづくりの興味をもつきっかけを提供するプロジェクト「カタールサイエンスキャンパス」を実施しています。カタールと日本の文化交流の一環として、20151122日(日)~27日(金)の6日間、カタールー東北サイエンスキャンプが開催されました。15名のカタールの中高生が先生やコーディネーター、QFFメンバーと共に来日し、東北大学・カタールサイエンスキャンパスホールにて東北大学工学部が提供するものづくりワークショップ体験や、研究室見学,宮城県内の工場を見学し、両国の中高生たちが大いに交流を深めました。
 
参加したカタールの中高生達は、「日本の人たちと文化的な交流をしたいと思って参加しました。サイエンスワークショップでのロボット作りを体験して、次世代のロボットをどのようにプログラミングすればよいかがわかってとても勉強になりました。将来はロボットのアプリケーションを開発したいと思っています。」、「日本の文化を学び、カタールの文化を紹介したいと思って参加しました。日本は世界的に良く知られているし、私たちの国でも特に自動車の分野でよく知られていますが、実際に日本に来たことのある人は少ないので今回来て体験したことをカタールでたくさんの人に伝えたいと思います。将来は技術者になりたいと思っていて、日本で仕事をすることも選択肢の一つと考えています。」と語りました。
 
また一緒にロボット作りで交流した日本の中学生は、「外国人と話したのは今日がはじめて。最初は言葉が通じるか心配したけれどある程度通じて楽しかったです。将来は宇宙探査機に関わる仕事をしたいと思っているので、今日のように外国の人たちとコミュニケーションをとりながら作業をすすめるというのは将来にとってとても役に立つ経験になったと思います。」とコメントを寄せました。
 
東北大学・カタールサイエンスキャンパスは、宮城県の小・中・高校生を対象に、学校ではできない科学実験教室や世界最先端の研究に触れる機会を数多く提供し、これらの機会を通して、将来の新産業創出を担う技術者、科学者を養成、また地域の大学や企業への訪問を通じて、子どもたちの地域への理解と愛着を深め、地域復興を担う人材を育成することを目指しています。
 
カタールサイエンスキャンパス http://qsc.eng.tohoku.ac.jp/jp/index.html
 
プログラミングを通じて、交流するカタールと日本の学生たち
東北大学の各研究室では、最新の技術に学生の注目が集まりました
スポーツを通じた交流も行われました
 
 
4.インティラック (INTILAQ) -東北イノベーションセンターが20162月オープン
 
QFFでは、一般社団法人IMPACT Foundation Japan(所在地:東京都港区)とともに、東北地方の起業家の育成・支援を行うプロジェクト「INTILAQ(インティラック)」を支援しています。INTILAQは、東北地方の地域再生の推進力となる新しい事業の創出に大きな役割を果たす起業家・社内起業家を育成・支援するプロジェクトで、新しい会社を起こす「起業家」だけでなく、小中高生、大学生、企業、生産者、どんな人でも、新しいビジネスの創出に向かってチャレンジする人々を「おこす人」と名づけ、彼らの育成および支援を行っています。具体的には、新しいものを創造すること、それに果敢にチャレンジする精神といった「マインドの育成」や、アイデアやビジネスチャンス創出のための「きっかけの場づくり」、そしてオフィスや資金の提供、人材紹介まで、ソフト・ハード両面で総合的に「おこす人」を支援しています。
あわせてQFFとともにINTILAQの活動を推進するIMPACT Foundation Japanが有するグローバルな起業支援コミュニティとのネットワークを通じて、世界的に活躍する起業家達によるメンタリング、優れた起業プログラムや、プロトタイプのためのモノつくり支援ツールの提供、多様な起業家コミュニティとの交流、プロジェクトの実践なども行われます。このプロジェクトに対するQFFの支援金額は1,650万米ドルで、今後5年間で直接的には約118,000人以上の人々が同プロジェクトの恩恵を受けることができると期待されています。
INTILAQの活動拠点となるINTILAQ東北イノベーションセンターは、201512月の完成し、201621日にオープンしました。同センターが位置する仙台東部の若林区卸町エリアは、同じく201512月に地下鉄東西線が開通し、「人・モノ・情報・文化」が行き交う、多くの都市機能を兼ね備えた新しい街として、発展が見込まれています。
129日に行われたオープニングイベントでは、東北各地で活躍する6名のパネリストを迎え、パネルディスカッションが開催されました。様々な分野で、東北ならではの発想や資源を活かし、グローバルなビジネス展開を目指している実業家の方の熱意や工夫、困難をどのように乗り越えたかなどの具体的なお話は、会場に集まった起業家志望の方々に勇気とヒントを与えてくれました。
INTILAQでは、同センターを利用することができるメンバーシップ募集を開始しています。
詳細は下記をご参照ください。
INTILAQ 東北イノベーションセンターhttp://intilaq.jp/
 
 
地下鉄が開通したばかりの卸町に完成したINTILAQ東北イノベーションセンター

 

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